当院では下記のごとく、健保で定められた料金にほぼ匹敵した額で「乳腺ドック」を制定しております。予約制でお待たせする時間を極力少なくし、乳房X線撮影(マンモグラフィー:以下マンモと略す)・超音波検査(以下エコーと略す)とも高度な画像と読影で、皆様の健康増進のお役に立ちたいと考えております。  横浜市は、平成13年10月より50歳以上の女性を対象とした乳がん検診にマンモを導入し、早期乳がんの発見に寄与しています。5年の要精検率5〜6%乳癌発見率0.26%は高い検診レベルを示しており、発見乳癌の35%はステージ0の超早期乳癌で、40%がステージTの早期乳癌です。平成16年2月厚生労働省はマンモ検診の対象年齢40歳以上への拡大を発表し、横浜市は平成17年7月より40歳代のマンモ検診を開始いたしました。しかし、自治体によってはマンモ検診の制度が未施行のところも有り全国的にレベルは統一されていません。また従来の触診による検診は、乳癌死を減少させる可能性が少ないことを理由に取りやめとなり、39歳以下の自治体検診は無くなりました。
 自覚症状(しこりや分泌など)がある方は、健康保険を使って乳腺外来を受診されれば良いのですが、自覚症状のない方や乳腺症による痛みで経過観察を必要としない方は、レベルの高い検診を受けることが、乳がんの早期発見につながると考えられます。
厚生労働省の発表では40歳代のマンモ検診を勧めていますが、40歳代前半の乳癌患者の約10%はマンモグラフィに所見がないことが判明しており日本乳癌検診学会では、40歳代の検診には2年に1度のマンモとエコーの併用がよいと判断しています。一方、若年者(30歳代)の検診にマンモを用いる事は現時点では有効とする根拠に乏しいことから、エコーによる検診の研究が進み、間もなく評価の基準が誕生する予定です。
  以上の理由から、40歳代にはマンモに加えてエコー、30歳代にはエコーを取り入れた検診が望ましいと考えますが自治体や企業からの補助・援助が受けられない部分は自費で検査をなさるしかないと考えられます。その自費検査の部分を当院では「乳腺ドック」と称して平成16年4月より施行しています。
  下記「乳腺ドック」は当院診療時間に受け付けております。当院受付またはお電話でご予約ください。

平成18年11月


乳腺ドック
検査内容及び料金(平成28年7月予約分より以下に変更となります。)
検査項目  
Aコース (50歳以上の方に適したコースです。)
マンモグラフィー(2方向撮影)
Bコース (20歳から30歳代に適したコースです。)
超音波(エコー)検査
Cコース (40歳代に適したコースです。)
マンモグラフィー(2方向撮影)+超音波検査
オプション (視触診)

検査予約
  
  診察時間内に予約を受け付けますので、当院スタッフにお声をお掛け下さい。また、電話でも受付けいたします。

検査結果
  
  当日、結果説明をいたします。
費用 (税抜き) 
Aコース 8,000円
Bコース 6,000円
Cコース 14,000円
オプション(視触診) 1,000円

その他
  
  ドックは健康保険の適用になりませんが、当日なるべく保険証をご持参ください。
  予約の時間に遅れる場合は、当院にご連絡ください。連絡がない場合当日の検査をお断りする場合が
 ありますので、 ご了承ください。
  受診の際は、生理直前はさけてください。また授乳中の方は断乳後の受診をお勧めいたします。